理事長挨拶
人間力を養い、高い専門性を武器に
グローバル人材としてアジアへ羽ばたけ
東日本を襲った大震災は、私たち日本人に生きざまを見つめ直す機会を与えました。戦後、高度成長を遂げた日本は、汗と涙、勤勉さをどこかへ置き去りにしてしまっていたのです。今、この大きな不幸をターニングポイントとし、一人ひとりが死と向き合い、生きることと向き合い、すべてのわがままを捨て、心を一つに「日本復興」「日本人復興」を期していかねばなりません。 世界各国から差し延べられているたくさんのあたたかい支援の手は、これまで我が国が世界の諸国に対して行ってきた支援への返答であり、そして今や世界が、国境も、人種も、宗教も、政治も超えて、確かにつながっていることの証です。そんなグローバルな時代を皆さんは歩んで行くのです。 少子高齢・人口減少時代、団塊の世代が高齢期を迎え、社会保障制度改革はまったなし、こんな時代に、日本復興は日本人だけで成しおおせるものではなく、アジアの人々との協同が不可欠です。人の心も経済もおおらかに開国し、規制改革を推し進め、「アジアは一つ」の心でアジアの未来へと挑戦していかねばなりません。
開国の先陣を切り、アジアとの人材連携をすすめているのが介護・医療現場です。皆さんの学びの現場となる健祥会の福祉施設や保育園はすでにアジアの人材との協同職場であり、また、本学でも、介護福祉学科にフィリピンとのEPAにより介護福祉士候補者が就学し、日本の先進の介護・医療を学んでいます。インドネシア教育大学との間で学術連携協定が交わされ、今年度からは、同校をはじめとする協力校や介護・医療の現場で生きた研修を行うアジア体験研修も実施予定であり、広くアジアの未来を見据えた教育活動を展開しています。
今、まさにアジアの時代、アジアは大きく動いています。そして今後アジアの多くの国々が高齢化に直面し、日本の先進介護・医療技術が必要とされます。アジアの高齢化を支えるのは、日本の介護・医療・リハビリの技術ときめ細かなノウハウに他なりません。国境を越えて、皆さんの活躍の場は限りなく広がるのです。 介護・医療の現場も、また教育・保育の現場も、新しい時代に向かって進化を遂げようとしており、すべての人材がよりいっそう職の専門性を問われることになります。健祥会では、徳島大学への委託研究事業により、認知症ケア、リハビリテーション、ターミナルケアにおいて、先進介護・科学的介護を構築し、エビデンスに基づいたサービスの構築と標準化を図っています。また、「日本復興」を担う力として、グローバル時代を逞しく生き抜く人材を育てるために教育再生は喫緊の最重要課題であり、グループの3つの保育園では、どこにも負けない就学前教育により「教育は3歳から」を実践しています。
本学では、最新の設備とノウハウ、現場直結の教育環境の中で、さまざまな領域との学際的な協力関係を構築しながら、新しい時代にふさわしい先進の技術を提供し、人間づくりのための環境を整えて皆さんを迎えます。
皆さんは本学での学びの中で、
- 1.人としての基本である「礼儀と感謝」、二宮金次郎の教える「孝・勤勉・学問の心」を体現し、「日本人復興」のための人間力を備えた人となる
- 2.科学に裏打ちされた世界水準の専門性をつくる、いのちを預かる「職」としての倫理観をつくる
- 3.コミュニケーション能力を養い、大きな視野と広い知見のもと、グローバルな心を持つアジア人となる
この3つの目標に向かって、自分自身をつくりあげてください。 皆さんが10年先、20年先を見据え、広く世界に自らの檜舞台を描き、夢と志を持って本学に学ばれることを期待します。

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